Introduction

「愛とはなにか?」。これまで幾度となく繰り返され、そして、決して答えの出ることのなかったこの問いに、ひとつの道筋を提示する。
監督は、2011年より自主制作での映画を多く手がけてきた高山康平。これまでに、『くだらない くだらない この世界。』などの監督作品があり、近年は「ハタラクティブ」のwebCMや、栗林すみれ「Little Piece」、柴山哲郎「開放ショー」といったミュージックビデオも多数手がけている。第13回大阪アジアン映画祭でも好評を博した本作が、初の長編作品にして、満を持しての劇場デビュー作となる。
主人公の昭輔役には、サニーデイ・サービス「桜 super love」や大森靖子「死神」などのMV、多くの映画作品で活躍する田中一平。そして昭輔を支える泰子役には『台湾奇想曲〜Taiwan Capriccio』などの向有美、昭輔の昔の女の佐和子役には『光と血』などの出原美佳がそれぞれ扮し、夢と現実、愛と依存のはざまで揺れる人間模様を織りなしている。